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今日4月25日、オーストラリアは「ANZAC Day」でお休みです。
「ANZAC」とは「Australian and New Zealand Army Corps」の略で、第一次世界大戦のガリポリの戦い(1915年4月25日)で連合国側としてトルコ軍と戦ったオーストラリア・ニュージーランドの志願兵部隊のこと。この戦いで、両国は合わせて1万人以上の死者を出し結果としては負け戦でしたが、両国が初めて世界の表舞台に登場し、国家としての統一したアイデンティティを確立した歴史上重要な事件でした。

これに、第二次大戦やベトナム戦争など現代戦争で亡くなった人を含めて慰霊しようという日、なのです。
各地で慰霊祭が行われたり、退役軍人がパレードしたりして、静かな盛り上がりを見せます。
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この日、昔は日本人はあまり外を出歩かないほうがいいと言われていました。
それはなぜか?

第二次大戦において、日本軍はオーストラリアに対し2つの被害をもたらしました。
一つは、北部の都市ダーウィンに対する空爆
数十回に渡る空爆により、一般人を含む約200人の死者を出しました。
もう一つは、シドニー湾での特殊潜航艇による水雷攻撃です。
日本軍の潜水艦に積載された特殊潜航艇がシドニー湾深く侵入し、魚雷によりオーストラリア艦船を撃沈、数十人の死者を出しました。

「日本」という国は、「第二次大戦で大事な国土を攻撃し国民を死に追いやった旧敵国」であり、肉親を失った人たちの日本に対する感情は現在でも厳しいものがあるそうです。
そういう感情を持つ人の一部が、ANZAC Dayに「日本人を(物理的に)攻撃する」ということがあったらしいです。
さすがに今はそういう話は聞かないそうですが。
恐らく、街中には日本人以外にアジア人がたくさんいて、誰が日本人か判別できない気がしますが、歳月と年代の移り変わりとともに、そういう厳しい感情も和らいでいるのでしょうか。

戦争なんてどっちかが一方的に悪いということはないのだから、立場によって良くも悪くもなりますね。
なので、「我々が悪かったです」っていうお詫びの気持ちを持つことはあまりないと思うのですが、ここにいないとわからなかった歴史の事実については、謙虚に勉強したいと思います。

by chirocchis | 2008-04-25 22:40 | シドニーの春夏秋冬 | Comments(2)

Commented at 2008-04-26 09:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-04-26 20:34
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